is walking hand-in-hand. (大好きって手をつないで歩くこと) 今年ふたりで見つけた いくつもの星 一年の終わりに もみの木に飾ろう 今年あなたにもらった やさしさの数だけ 街に明かりを灯そう いつもの道 手をつないで この静かな夜に伝える ひとつの言葉 わたしからあなたへ 「ありがとう」に 赤いリボンをかけて


有田みかんの箱を開けると中からロンハーマンが現れた。

着払い送料1300円ちょっとを支払ったのち
箱を開けると中から彼は出てきた。

いや、彼女だったのだがそのことはのちのち弟に電話をかけるまで知らなかった。

「軽くて暖かい」なんというこの時期ぴったりな甘美なワードだろう。

「これ着る?サイズ小さくて俺きれないんだよ」

写真を一目見て、軽い、暖かい、ということがわかると
着払いで送ってと簡単に言ってしまった。

それにスノードームまでつけてくれるらしい。
でもいいことばかりじゃなかった。

透明にフィルムを雑に破いてスエード裏ボアの
ランチコートを出す
スノードームがないことに気づく。
まぁいい、割れる危険性を考えて入れなかったのかも。

いや、よくないな。
なにこれ腕を通す時点で引っかかってる。

ああ、すごい嫌な予感。
なにこれ腕が窮屈で前ならえできない。
ぴんぴんしてる。

鏡で見たら案の定似合ってなくて
着太りオブザイヤーを受賞しそうな私がいた。

とりあえず中に着たセーターのせいかもしれないので
颯爽と脱いでヒートテックの上に着てみた。

うひょ。
スっとこれなら着れる
だがしかしこんなヒートテック、言わば肌着の上に
コートを羽織るって生きていくなんてできない。

もう私の手には追えない代物だ。

ロンハーマン、さらば。













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