お墓参りに行ってきたよ。


今日は母と、十数年ほど前に亡くなったおばあちゃんの
お墓参りに行ってきました。

母は車の免許を持っていないので、たまにこうした用事を頼まれます。
父の頼んだところ「今行くぞ」というタイミングに合わず、
従兄弟に頼んで、「一緒に行こう」と言ったきり連絡がこなかったみたいです。

私のおばあちゃんのお墓でもあるので、それは丁度良かったと思いました。

そのお墓は実家から車で15分のところにあって、母が昔住んでいた家の近くです。

車で前を通り過ぎただけですが築70年くらいの家はすっかり朽ちていましたし、
お墓のあるお寺もあちこち朽ちていて
備え付けの灰色の木魚を叩くと「ごん」といって
木の棒で木を叩いたような音がするだけでした。

すでにお墓にはお花と線香が供えられており、残った線香の長さからまだ供えたばかり
だろうと、思いました。
誰があげてくれたんだろう。

私は一度、旦那さんとお墓参りに来たことがあります。

旦那さんはお墓を大事にしているので、
ある日「おばあちゃん、おじいちゃんのお墓参りに行ってない」と、言うと
「それはいけない」と嫁に行った私がそのお墓を引き継ぐように、管理するように言うのです。

思い立ったが吉日とばかりに、旦那さんは私にお墓の場所を案内させました。

車でお墓までの道のりをナビゲーションして
そして、記憶を頼りに確かこのあたりだったな、というお墓を見つけました。
「E家先祖代々」と書いてあるので間違いないなと思います。

空手で来てしまったので線香もなにもありませんでしたが
気持ちを込めて拝んで帰ってきました。

でも、それは隣のお墓でした。

たぶんよく隣のお墓もセットで一緒に拝んでいたので
どっちがどっちかわからなくなっていたんだと思います。

「そっちじゃないぞ」って思ったかもしれませんが、
ご先祖さま、その節はごめんなさい。

私のおばあちゃんは後妻さんで今風にいうとバツ3くらいです。
それも死別もあったり大変そうで、詳しいことは知りませんが
いろいろあって一時期はお寺にいたこともあるそうです。

そのお寺には屏風や天井に日本画がたくさん描いてあって、
そこの絵師さんのお世話をしていたご縁でおばあちゃんは
日本画をプレゼントしてもらっていました。

絵の一つには「福寿草」が描かれていて
福寿草は福々しくていいと思いましたし、何よりおばあちゃんの
雰囲気に合っていました。
ちなみに、おばあちゃんの名前は「◯◯」です。

私たち家族が東京から、おばあちゃんのところに引っ越してくる
まではお茶やお華を嗜んで着物で生活してるような感じだったのに
あんな父と家族以外の下宿人を抱え
まったく血の繋がりはないのによく私たちの世話してくれたな、
と思います。

おしまい。










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