気晴らし【おとつい救急車に乗ったよ】

 東京の叔母は「おととい」のことを決まって、「おとつい」と言います。

だから何っていうことはないけれど、FJちゃんです。

さて、お気づきの方も多いと思いますがFJちゃんは体が弱いです。

おなかが痛くて救急車を呼んじゃったんだけど、私こう見えて20代の時に

一回しか乗ったことない。あとは同乗しただけ。


んで、おとといの明け方の出来事なんだけど

「歩けます」と、私は言ったのに救急車のお兄さんは「いや、動かない方がいいです」と

言って、変なオレンジのプラスチック素材っぽい持ち手のついたシートに私を座らせて二人で持ち上げた。

てっきりストレッチャーで運ぶのだと思っていたので、意外だった。

この時点でピーク時と比べるとおなかの痛みは半減していたので

よいしょよいしょと運搬されるのは可笑しな光景なんだろうな、

と移動していく姿を想像したし

私は重いだろ?と心の中で語りかけた。

ほいで、救急のお兄さんは雨で濡れた玄関の段差を降りて行くんだけど

この段差とても滑る。

そういう私は過去二回この階段で滑ってお尻に青痣を作ったのだった。

「ここ滑るので、気をつけてください」

これは心の中で言うべきではなかった。

が、時すでにおすし!


ゆーや(仮名)は見事にずるりと足を滑らせたものだから

私は変なシートから転げ落ちて死んだ。

つづく。


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