どこにもいけない


こかれら話すことは、自分はなんてついてないんだ。と感じたときに
思い出して欲しい。

幼稚園、小学校、中学校、高校までの記憶はあまりない。

それほど苦痛が少なかったということだろう。

高校卒業後、ケーキ箱を作る会社に就職した。仕事に退屈を感じることはあったけれど

まだその頃はどこにでも行けたし、幸せだったと思う。

23歳の頃「てんかん」と診断された。
会社で倒れて病院に運ばれたらしい。

会社は機械操作があるから「万が一ということを考えて」という理由でクビになった。
それから失業保険で2年暮らした。

彼女ができてそれなりに楽しいこともあったけれど病気のことを話すとみんな
スーっと、波が引いていくみたいに僕から距離をとり
そのおかげで僕はなんの責任も負わずに時間をやり過ごすことができた。

僕の親は発作が出ることはないのに脳波に異常があって親も「万が一」といって
決して僕に運転をさせることはなかった。

仕方なく僕は近所のスーパーで品出しのバイトを初めて、今は頭が痛いから
集中出来なくてこのくらいのことしか書けないけれど、
「この痛みがまたくるなら殺してくれ」と思うことが何百回かあったのに
僕はまだ生きている。

車に轢かれたこともあるけれど、いっそそのとき死んでた方が良かったなって
激しい頭痛がくるといつも思うんだ。

目の中をえぐられているような激痛が突然やってきて
痛みを誤魔化すために僕は金槌で痛くない方の頭を殴っていた。

叫び声がうるさいから親は家にあるだけの布団を僕に覆い被せた。

そういうこともあってバイトもクビになった。
「良くなったらまたおいでよ」って店長は言ったけど、いつ良くなるのか。

なんつーか神も仏もないと思ったけれど5ちゃんで知り合ったあの子だけは
違う。

メンヘラっぽいけど僕の泣き言とかどうしようもない話をよくきいてくれて
「うち金持ちだからいざとなったらおいでよ」ってうそでも言ってくれるから
「うん、親死んだら住ませて」とかくだらない約束をしている。

あと彼女は犬の体調が悪くても仕事を休むから
僕も具合い悪いときは休んでいいんだなって気になった。

ありがとう。犬。
ありがとう5ちゃんの彼女。










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