あひると鴉で労煩テンダネス


息子がいる・いないに関わりなく、近所の子がふつうに家にいるFJ家です。
そして今息子、近所のイタリア系バルの家でBBQやってて
お肉を食べて帰ってきた。ずるい。



みなさんご存知の通り、グラフィックデザイナーを生業としているFJちゃんですが
時として
「買い物代行業」も営んでいます。
「営む」というのには、とても語弊がありますね。
買い物代行もしてますよっていうくらいでやってます。

わかりやすいように食べ物屋さんで例えますと

まーほんとは私、中華レストランだけども
「パスタ作れる?」ってきかれて
「作れないこともないですよ」って作っているうちに
「あんみつ食べたいんですけど」
「まったく急がないので刺身をお願いします」
とか言われてる感じ。

「あんみつ、この仕様だと4,780円だけどいいですか?10分で作ります」
「あ、じゃやっぱいらないです。」みたいなこともよくある。
あと
「これから発売される完売必死のわらび餅を予約してください。1万までだったら買いです」みたいなことも。

そしたらつい最近「あひる50匹」のオーダーが入った。
最初は自分で食べているとばかり思っていたら、どうやら他の人が食べたいっていうものを私にオーダーしているってパターンもあるみたい。

だから尚更、注文の条件として「なるべく安く」っていうのが入る。

私は「あひる50匹」をAmazonで検索した。
できればもっと日本企業みお金をおとしたいけど納期や金額など
背に腹は変えられなくてオーダーにはAmazonをよく利用する。

でも今回はヨドバシが最安だった。さすがである、ヨドバシ。
取り寄せになるけど待ってくれるらしい。
「あひるを50匹お風呂に浮かべないと、うちの子お風呂に入らないんです。
数が足りなくなってしまってもう3日もお風呂に入ってないんですよ。もうどうしたら……」

みたいな急を要する感じじゃないみたい。

二週間ほどしてあひる50匹は無事輸送されてきた。
安否を確認すると透明のポリプロピレンの円柱状のケース中でひしめき合っている。
美味しい北京ダックになるんだよ。

私はただオーダーを受けて、注文して、渡すから
どんないきさつであひる50匹が必要になったかは知らない。
他のあんみつやパスタなんかもそうだ。

ふくよかな取引先が
よくあるユニットのお風呂にあひるをめっちゃ浮かべて満足気にしている様子も
ちょっと思い浮かべたりする。

「何に使うんですか」って訊いても変じゃないんだろうけど、
なんとなくそういうことは訊けずにいた。

でも今回は違ったようだ。

「池の周りにあひるを浮かべるみたいなんですよね」
「え、池ですか」てっきりお風呂だとばかり!
この時点で私は相当にやついていたと思う。

「そうするとカラスがきて、あひるを持っていってしまうみたいでそれで
数が減ってしまうみたいで」

「そうなんですか。じゃあ、補充しないといけないですよね」
「はい。50匹もいればけっこう持つだろうって言ってました」

「ですよね、数ヶ月くらいは持ちますよね。50匹ですし…」
1日に2匹とられても、などとよくわからない心配をしていた。


池の所有者が池の周りにあひるを置いてるのはわかる。
カラスが取っていってしまうのも、わかる。

カラスが取っていく前提でけっこうなお金をかけて補充しているのは、
どうなのかな。このあたりから怪しくはなるけど
わかるような気がする。

でも取引先のあなた。
あたなは料理人ですらないじゃない、
ただの部品屋さんだったはず。

エンジンオイルやシリコンスプレーの類の注文を受けるはずで
いいはずなのに
どうしてこんな注文を取ってきているのか!

と疑問に思いましたが
なんとなくふりだしに戻って考えてみたところで
「ああ、そういうことか」と納得した。


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