はじめてプロレスを観てきたよ!
今日は生まれて初めて生でプロレスを観てきました。
「ばらもん兄弟(←漢字不明)には気をつけたほうがいい」と
旦那さんのお友達が教えてくれて、
どうやら水を大量に撒き散らすので濡れないように気をつけたほうがいい
ということみたいでした。
「持ち物を武器に使ったりするから」
「目を合わせないほうがいい」
なるほど、そういうことなのですね。
好きなバンドマンが吹きかける水ならちょっとは喜んだかもしれませんが、
この落ち武者のような男性2人に水を浴びせられたら
寒くなりましたし、風邪なんか引いたら
嫌だなーと思いました。
息子はすっかり怯えています。
で、第1戦目は落語だったら真打みたいなフレッシュなお2人が登場。
あとに出てきたお兄さん(強うそうなほう)の入場曲はドボルザークの新世界だ。
荘厳なクラシックはなんか強そうですよね。
私は「プロレスで入場するときヴェルディの怒りの日」を使おうと誓う。
赤コーナーのお兄さんは赤の柄タイツ、ちゃきっとした髪型、こんがり色ボディ、マントみたいなのを被っててこっちのほうが強そう。
対する青コーナー。
色白(たぶん美肌)黒パン以外の特徴なし、少女漫画に例えるならママレードボーイの遊じゃないほう。髪の毛は間違いなくベタ塗りされるパターン。
で漫画だとなんやかんやで遊がヒロインのミキを射止めるわけですが、
プロレスはというと銀太が遊をやっつけた。
そこが爽快でした。
私も漫画なら間違いなく銀太位置のキャラなので密かに応援していたよ。
続いて第2試合。
これはなんていうか、緩急の「緩」
緩んでるタイムに相当するんだと思う。
さっきの試合をあと4回やってたらやっぱり飽きちゃうよねっていうサービス回でしょう。うんうん。
と決めつけていたんだけど、
ちょっと誤解していたみたい。
やってる方は本気で楽しませたりあれこれ頑張ってるんだろうけど、
そこを垣間見せないレベルで彼らの関係性は謎であった。
まず、「ヤッベーマン1号2号3号」あなたたちは3人なんですか。
3人対2人?そんなことってあるの?極悪非道だから人数関係ないのかよ。
とぶつぶつ思っているうちにヤッベーマンが「ヤッターマン」のテーマで登場。
どうしてもドロンジョ一味に見えちゃうんだなこれが。
アラビアンナイトを彷彿とさせるアラビアンな出で立ちだったけれど、
ピラミッド的なマントをとると
なんだかもじゃもじゃのキリストみたいなのが出てきた。
ジーサス!
ヤッベーマンどれが1号で2号かは最後までわからずじまいでしたが、
そんなに興味もなく、
ヤッベーマン3号が女性なんですがこれはなかなかいいものですね。
華を添えている。
見るからに屈強な感じじゃなく中肉中背、マスクもしているもんだから
想像は膨らんで
「平日OL、週末レスラーヤッベーマン3号!」なんてこともあるのかなって
もくもくと考えてしまうじゃないか。
続いて、あの人たち。
「ばらもん兄弟」
たぶん会場のキャパと人口密度からいって1000人もいない体育館ですよ。
その中にリングがデンとありまして、
花道らしき部分を空けてブルーシートを敷いたところに適当に座ってらっしゃるみなさん。
それがバラモン兄弟の入場と共に一斉に散り散りになる。
息子の安否が気になったが、どうやら夫と共に避難したらしい。
斜め右前で観ていた推定80がらみのおばあちゃんの様子も気になったけれど
押し寄せる人ひと人でよく見えなくなってしまった。
こんな「きゃー」を間近で聞くのは久しぶりです。
何が起きているかよく見えなかったけれど、見えた範囲で
水しぶき、水しぶき、逃げる人、目標となる人、口に含んだ水、
勢いよく噴射。よくもあんなに霧吹きみたいにって感じ。
そんな私はというと、
自慢じゃないけどドッチボールとかで最後まで生き残るタイプだもんで、
「動くものを追ってしまう習性」の法則に従い
最初に陣取った壁面に身を寄せそこから微動だにしなかった。
その作戦は功を奏し、前列の人間が盾となり飛び散る水粒から身を守ってくれた。
1mmも濡れていない。
まぁ地獄絵図はここからなんだけど、この段階でけっこうみんなダメージを受けて
いたみたいで
「ばらもん兄弟はヒール」という共通認識を持ったのではないかと推測する。
あと「農業」と呼ばれる人が出てきて、これで3対3となるわけですが
チーム分けすらよくできてなくて、
この人たちの関係性を旦那さんに問うたのが愚かなことだと悟りました。
わりかし、しっちゃかめっちゃかです。
「農業」が何をしたか唯一覚えているのが、3号に対しての極悪非道な行いのみで
あとは空気でした。
いや、空気といっては失礼があるので訂正すると調和がとれていました。
この2回戦はお子様には見せたくないシーンも含まれており、旦那さんもそのことを
危惧したいるみたいで
私が「・・・」てんてんてんになっていると、
以心伝心ってあるのかな。
「この人たちは同じ会社で働いてる従業員同士でほんとは仲がいいんだよ」
(あとは帰りの車と夜寝る前に補足説明もしていました)
みたいなことを言い聞かせ、
旦那さんがチケットをとって連れてきただけのことはあると思ったのです。
(最初会場の場所を勘違いしていて間違って連れて行かれたのは内緒)
中でも特筆するべき非道い行いは、「外履水浸殺人事件」です。
体育館に入場するにあたり脱いだ外靴をビニール袋に入れ手持ちしていたのですが
事もあろうにバラモン兄弟はその靴を奪い、水を注いだのであります。
靴は2組で大人のもの、サイズから判断して子供のもの。
水浸しにしたそれらを使ってあらゆる攻撃をしてきました。
使用者を辱める行為もあってそれはほんとに許せない。
同時に自分の靴じゃなくてよかった、3mmくらい思っちゃったかもしれません。
ヤッベーマンがあまり正義の味方のように思えなかった私ですが、
このときばかりは怒りが湧き、ヤッベーマンを応援しました。
ヤッベーマンがんばれよ!
だって乾いた靴下の上に濡れた靴を履かないといけないんですよ。
これほど残酷なことが日常生活の上にあるんでしょうか。
あの不穏な気持ち悪さは登下校で靴を濡らしたことがある人なら想像に
難くないはず。
でプロレス的にバタバタして試合が終了してバラモン兄弟が勝ったみたいで
この試合の勝ち負けはさておき残念な感じは
第5試合でぐんじくんがきれいに跡形もなく水に流してくれるんですが、
長くなったのでとりあえずこのへんにしよう。
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