ダーティー・ワーク ラストシーズン


僕が知る登場人物は誰一人いなかった。

幽霊のサエキも、らいおんまるさんもアサ婆さんもサエキの子分たちも
出てこない。

食べてものを虜にする伝説の「麻婆豆腐」の描写だけが
もう一度見たくて
「節子 麻婆豆腐」で検索した僕は
見たかったテレビ番組が録画されていなかった
時くらいがっかりした。

せめて主人公である節子くらい登場するだろうと思って
読み進めたけれど
およそ90日分読んだとろころで諦めた。

「一体何話あるんだよ。書いてるやつ暇すぎだろ」
と内心つっこみを入れながら、時計を横目にブラウザを閉じる。

節子の孫らしき「礼子」という女の子が一瞬登場して
そのあとの更新はない。

麻婆豆腐についてはネットで少しだけ話題になっていたけれど
それ以上にさらにまことしやかに囁かれていたのが、
「ブログの書き手が一人ではない」ことだ。

20年の夏以降急に、ありえないほど文章が上手くなっている。
同じ人物が書いたものとは思えないという意見が多かった。

確かになんというか理路整然と順序よくストーリーが展開して
投げっぱなしになることがなくなったらしい。
あとは整合性のない展開もなくなって、
良くも悪くも普通になってしまったと言われている。

まさか本当にあの節子が……という展開がいくつも
あったのにそこは残念な点だと思う。

それから日本語の間違えもなくなった気がする。
まあ高校しか出ていない僕が言っても説得力がないのだけれども。

それとモデルが存在し、現実とフェイクを織り交ぜているのではないか、
という意見。
これに関してはさらに僕はなんとも言えないけれど、
信憑性を感じる事件、個人名、場所、団体が出てきて
「まあそう思えなくもない」と思った。

そして突然の更新の停止。
謎が謎を呼び、ラストシーズンは勝手に終わった。



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