【ヤイトスエッドとの出会い】もっと、本が読みたいです。

高1のお兄ちゃんの進級が危ぶまれる、今日この頃。
レポート提出のために国語の教科書を1冊まるまる読んで、映像・音声を除く全部のレポートを提出したよ。
私の時代より、分かりやすくて「とんかつ」というお話や
角田光代さんなんかも収録されていて、今風になっていました。
でも古典と漢文はわりと変わらなくて、「いまどき漢文は使わないから、なしで」みたいなことはなかったです。

そんなわけで、次は書道と保健体育とか理数英以外の高校の全科のレポート提出の手伝いをするんだい。
ちなみに
「羅生門」の老婆が何のために髪の毛を抜いていたでしょうか?と息子に
事前情報がほぼほぼない感じで、訊いてみたら
「ヘアドネーションだっけ?かつらを作るため?」と現代風な答えが返ってきたよ。

さてさてFJちゃんですが、天啓を受けてヤイトスエッドを読んでみました。
好き好きはありそうですが、私は好き系で面白かったので興味を持った方、読んでみてください。
そいで、世の中には私が知らないだけで、変わった本や面白い本はまだまだ
あるんだなーと思いました。
「B39−Ⅱ」のラストがすき。




以下読書メーターの感想です。

どれも面白かった。傑作揃いの短篇集だと思います。多くの人は、永遠に続く責め苦のよつな日常の退屈さに耐えるために、モノを集めたり性慾解消のために関係を築いたりして紛らわせているわけだが、"普通"の側に立つ彼らからすると、精神的に自給自足できているように見える"変人"は、やはり受け入れ難いわけで…。社会の"普通"からはみ出して生きる男女への苛立ちや奇妙な愛情が、露骨な性描写と相まって、忘れ難い印象を残す。特に「B39−Ⅱ」「不浄道」なんか最高だと思うが、スカ○ロ系苦手な方はご注意を。

KsK
"私は濁り水が好きだからで澄んだ清水になどとても棲めたものものではなく"という終盤の一節が印象的。本作に溢れる不道徳・不衛生が、ある価値観の下では崇高なものとなることへの肯定。最も刺さった作品は『鹿の目』底知れぬ奥ゆかしさに惹かれた相手は、あまりにも浅い趣味の人間だった。行き場のない落胆と怒りを彼女にぶつけるラストは毒々しいが何故か共感できる。

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