にゃーこ、にゅーこ、にょーこのお話し【その3くらい】
まったく危険な状況となってしまった。
このような不測の事態を防止するにはどうしたらよいか?
これは日焼けのようなもので、室内にいて、外気に身をさらさないようにする以外に
完全な防止法はない。
とはいえ、調子がよくて信用できかねるような女性、すなわちにょーこのような
女性には気をつけるべきだった。
にょーこは、優しく、思いやりがあり、役に立ち、無私無欲である。
私のどんな気まぐれにも受け応えし、私がむっつりふさぎこんだり、かんしゃくを起こしても
じっと耐え、一言も文句を言わない。
(しかも、自身はそうしたむら気は絶対起こさないときた)
ぶしつけな質問は決してせず、知りたがるのは私の過去の生活と今の職業についてだが、
それも私がすすんで教えてやる以上に聞き出そうとはしない。
要求は一切せず、それがにょーこにとってどんなに不都合だろうと、頼まれごとは
けっして断らない。
にゃーこは猫だ。
「以上、にゅーこの今日の収穫です!肝心の何が危険な状況なのかは分からず終いでしたが」
「あ、そうですか。考えなくてもいいんですね。なるほど!それはそちらで対応してくださる感じ?」
上官は脳に直接、話しかけてくるので私が間違った理解をした時もいい感じに訂正してくれる。
この訂正は、あれに似ている。アレ。
エレベーターとエスカレーターが一瞬どっちかどっちだか分からなくなって、
階段のほうがエスカレーターだよっていうのを一瞬、絵で見せてくれる感じ。
さらにエレベーターの「開閉ボタン」
ほんとは、開けたかったにに閉めがちな私に「○」と「×」で教えてくれたりする。
アレ。で分かってくれる上官はこの上なく心地良い存在で、
地球人全員が上官と同じ機能を持っていたら、けっこう平和な世の中になりそうだなって
密かに思っている。
でもこの密かな思いも、上官には筒抜けなんだな、これしかし。
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