5Minutes
今日は参観日だったFJです。
コロナ以降、参観日は3部入れ替え制となったので45分授業なら
最初の15分、中盤の15分、終わりの15分と入れ替わり
最初の15分は何の授業なのか、最初から聞ける反面いいところで入れ替わり
中盤の15分であれば、中途半端なところからきいて、盛り上がってきたところで
入れ替わり、最後はよくわからないまま、でも最後まできける。
と、全部一長一短のびみょーな感じです。
私は何事も常に5分〜10分、場合によっては20分前入りも当たり前でした。
ただし相手様がいる場合あまり早過ぎても迷惑がかかります。
しかも授業参観は早く行ったところで、「みなさんお揃いなので、はじめますか」ということ
はまずありませんので、「今回は開始の5分前に入ろう」と最後の回を選んだのです。
このときはまだ、その選択によって、狼狽え、彷徨い、人様を巻き込んで迷惑をかけるような
ことになるとは思いもよりませんでした。
授業は14時25分までですから、逆算すると、14時10分に教室に入ればいいわけです。
13時30分にはお家を出る準備ができました。
でも、待てよ。
「このショルダーちょっとデカイし、服と合ってないから、背負えるリュックにしょう」
スリッパも忘れてはいけませんし、手帳も、スマートフォンも、今日のおたよりも
すべて持って、でもお財布は使うところがないから置いていこうと
あえていつも使っているバックに入れたままでした。
この選択も、すべて、間違っていて、恐ろしい運命に巻き込まれていく真っ最中だったとは
誰が想像したでしょうか。
結局バックを入れ替えたところで、まだ早過ぎるけれど、まーいいか、と
玄関を出ようとしたとき「靴下」と
記憶を司るFJちゃんが呼びかけ、せっかちFJちゃんの足を止めさせました。
「昨日雪で濡らして、学校から借りた靴下持たせてなかったわ」
靴下は息子の収納ケースに綺麗に収まっていて、危うく我が家の靴下みたいにして
納められてしまうところでしたが、運良く思い出すことができて
返却するために、誰がつけたのか定かではない毛玉を取り、匂いを確認し、
まともな袋に入れ、
このまともな袋入れ作業もまた落とし穴で、絶対その靴下が入らない大きさの
なぜか靴下型のキラキラしたビニールに入れてみようとしたり、食品ポリ袋にいれると
洗濯をして、衛生的な靴下もなぜか着用後でNGで、
化粧品が入っていた小さな手提げは、業業しかったので、取り出し
確かあったはずの、その靴下にふさわしい誂えたような紙袋はまじジャストサイズで
靴下を入れてみたら他には、焼き菓子とか入ってそうな佇まいでした。
この作業に10分費やし、私は急いで学校へ向かった。
学校の駐車場では、雪のため駐車スペースが大幅に削減されており、いつもなら
空いているはずの場所がない。
誘導員は3人いて、連携プレーで私を誘導する。早くしてくれ。
誘導員さん(たぶんボランティア)に誘導されるままに、空きスペースに最速で華麗に駐車すると、私は走った。
みなさんもう校内に入っているためか、一緒に玄関に向かう人の姿が見えない。
玄関で資料を受け取り、一目散に6年生の教室を目指すが、一向に教室に辿り着かない。
まだ校舎が変わって2年目、そんなに学校には行ったこともないし、まして
まわりに同学年の保護者がいない今、私には道標がなかった。
右往左往していると、5年生くらいのすらりとしたショートパンツの女子の姿が見えたので
「すみません。6年生の教室はどこですか?」と尋ねると、
「こちらですよ」と飛び跳ねるうさぎようにぴょんぴょんと軽やかに、私を案内してくれた。
なんて親切な子だろう。お名前を教えて。学校に親切な子がいたよ、とお礼を言いたいわ。
と思ったけれど、
もし学校報とかに掲載されたら、学校で迷ったのがバレちゃうな、怪しいかな、とかいろいろ
考えてやめといた。
「もうわかりそうなので、大丈夫です」と言っても彼女は最後まで案内してくれて
お礼を述べるか述べないかのうちに、またぴょんぴょんと下の階へ戻って行った。
さあ、ギリギリだけど間に合ったぞ、いざ、教室へ!
と歩みを進めると、立ち塞がらないくらいのちょうどいいところに
なんかテーブルが設置されていて、数人の保護者が待ち構えてるのね。
あ、あれ?受付?と思ったら
金をよこせっていうじゃん。
何の金が分からないけれど、なんとなく
あーあれっていう思い当たる節があって、だんだん理解してきた。
あの金だ。
「すすみません。今お金持っていなくて、後日でもいいですか?」財布を置いてきたことを激しく後悔した。
「お金でしたら、玄関のすぐ横で受け取れますので。そちらで受け取ってきてください」
なにぃそのシステム、んもぉ早く言ってよーとばかりに、急いでその金を取りに向かう。
今せっかく道を教えてもらったのに、ふりだしに戻った気分で、つらかった。
「階段降りたところだよー若いから大丈夫!」と、見知った顔の保護者が言っていたけれど、
ぜんぜん大丈夫ではなくて、金配布会場が、玄関付近にはないのである。
間違えたのかな、と思って「階段を降りたところ」をざっと上下階、確認するが
そのような金を配布できそうなテーブルや人の姿はなく、
このとき、もう心の中では、幼女部門を司る、幼いFJちゃんはすでに声を上げて泣いていた。
えーん、えーん。
だが、その時である。私と同じように道に迷っている女性の保護者が現れ
「理科室って場所わかりますか?」と訊いてきた。
こちとら理科室なんかは知らないが、もしかすると、ははーん。
理科室で付近で金を配布しているのかもしれない。
FJは「わわたしも理科室探していたところです!でも分からないのできいたほうが早いかもしれません!」機転をきかせて
またそのへんの女子児童を掴まえると
理科室を案内させ、女性の保護者は同じ学年の群れの中に「久しぶりー」と混ざっていった
ところで私はくるりと踵を返した。
理科室じゃなかった。
理科室で授業やってたし、同学年でもなかった。
配布資料も一応目を通してみたが、校長の挨拶やら、授業内容やらで金のヒントになるようなことは書いてないようだった。
もういっそ、自宅まで帰ってお金を取ってきたほうが早いのではないのか。
でも自宅まで戻った場合、息子の授業は一切見れない。
それだけは避けたい。
そこで、初心に返ってさっきの集金会場へ戻ってみた。
男性保護者に「無かった」と伝えたところ、金回収の役務を放棄して私と玄関横の金配布場所まで付き合ってくれたんだけど
やっぱし人の姿が無くて、職員室から職員を召喚してくれた。
私が「金をください」と丁寧にいうと「今すぐは無理です。」と丁寧に言われたので、
私はまた1階の玄関から、3階の6年の教室へ一目散にダッシュで、全速力で、
メロスに負けない気持ちで走ったね。
ラスト5分、肩で息をしながら教室に入ると、息子と目が合って
今更感は拭えませんでしたが、ギリギリセーフで間に合うとこができました。
以上、みなさんも、学校からのお知らせなどは必ず目を通すだけでなく
内容を把握しておきましょうっていうお話。
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