【体験記】AIを使った仕事をしてる私が「THE MONOLITH(ザ・モノリス)」を40個中32個受けた話【AIスクール】

※本記事はTHE MONOLITH提供のPR記事です。

みなさん、めちゃくちゃ久しぶりのFJちゃんです。

今回は、2026年9月3日から提供が始まったAIスクール、THE MONOLITH(ザ・モノリス)を体験させてもらいました。

運営は株式会社ROYAL YELLOW HLD.(ロイヤルイエローホールディングス)、代表 倉知礼門さん。同社によると、飲食事業を直営で8店舗、グループ会社を自社7社持っている会社だそうです。AIスクールと飲食業がどう繋がるのか、よくわからないですが倉知さんのnoteを拝見したところなんかやり手っぽかったです!

https://note.com/jolly_eel422/n/n680af5e67327

でもまあ、置いておいて。さっそく中身の話を。

最初に白状しておくこと

わたくし、ファクトチェック関連のお仕事をしています。

AIが吐いた文章の裏を取って、間違ってるところを見つけて、直す。そういうことをやっているんですね。だから第1章のタイトルを見た瞬間に、あ、これ知ってるやつだ、と思いました。「ハルシネーションと検証」。AIが知らないことを知ってるみたいに喋る現象と、その見抜き方。

はい、毎日やってます。

なのでこのレビュー、めちゃくちゃ偏ってます。

「AI最近触りはじめたのよね」「チャッピーチャッピー」と言ってる人が読んだ感想とは全然違うはず。そこは先に言っておきますね。

さらにもうひとつ白状しておくこと

私、途中からこの講座、AIに受けさせました。

いや、待って。閉じないで。理由があるんです。

最初は自分で開いて、自分で読んで、自分で答えました。それが第1章の1問目。で、既知の内容だったし、ストーリーは長いしで、これ40個やるの正直しんどいな……と思ったんですね。

そこで、普段の仕事で使っているAIエージェントに、私のブラウザをそのまま操作させることにしました。ページを開いて、問題文を読んで、選択肢を選んで、記述欄を埋めて、提出ボタンを押す。私は横で画面を見ている。

……で、やってみて気づいたんですけど、これ、このスクールが教えようとしていることそのものなんですよ。

看板が「自分の仕事をAIに渡せる形まで分解する力」なので。講座を受けるという作業をAIに渡すために、私は「何を読ませて、どこをクリックさせて、何を判断させるか」を分解する羽目になった。皮肉というか、いちばん実践的な予習だったというか。

というわけで、以下に書く「気になったところ」は、画面の横でずっと見ていた人間の感想です。手は動かしていないけど、目は全部通しています。それに気になったところは自分の手を動かしているのでご安心を!

そこは正直に書いておきますね。

アライグマが出てくる

各ミッションの頭に、ストーリーが入るんです。

崩壊した世界のニューヨーク廃墟で、アライグマのマーティが「モノリス」っていう謎の石板に相談したら嘘を教えられて畑を壊滅させられる、みたいな。老ハクトウワシのエメットが「信じるな。確かめろ」って言う。

エモい。エモいんだけど。

チャプターが長い。

勉強しようと思って15分だけ確保した人間に、この読み込み量は重い。しかも「あとで効いてくる伏線かもしれない」と思うと飛ばしにくいじゃないですか。悩んだ末に、私、全部スキップしました。マーティがその後どうなったのか、エメットが何者だったのか、いまだに知りません。

たぶん最後まで知らないまま終わります。

↑ これが毎回入る。世界観は嫌いじゃないんだけど、時間が無いときはつらい


(後述しますが、これ、学習に支障は一切ありませんでした。安心してスキップしてください)

147×89で、ちょっと感心した

第1章は既知の内容だったと書きましたが、ひとつだけ「お、うまいな」と思った問題があります。

AIが「147×89=13,283です」って答えてくる。しかもご丁寧に検算まで付いてくるんですね。

「検算: 147×90=13,430 / 13,430−147=13,283」

正解は13,083です。答えも違うし、検算に使った147×90も違う(正しくは13,230)。全部間違ってる。

↑ 「検算: 147×90=13,430/13,430−147=13,283」。この検算も間違ってる


でもこれ、パッと見ると検算が付いてるぶん、むしろ信用したくなるんですよ。ここが本当に嫌らしくて、よくできてる。

私が仕事で一番怖いのはこれです。AIの間違いは「いかにも間違ってます」という顔では出てこない。丁寧で、親切で、根拠まで添えてある姿で出てくる。この問題を作った人、分かってるなと思いました。

第2章から、別のスクールになる

第2章からは、自分でプロンプトを書いて、実際にAIを走らせて、出てきたものを見る形式になります。選択肢を選ぶんじゃなくて、書く。しかも「壊れたプロンプトを渡されて、どこが壊れてるか診断して直せ」という課題が出る。

診断の道具として渡されるのが3層構造です。

- Layer1=役割・目的(何者として、何のために)

- Layer2=手順・処理(どの順番で処理するか)

- Layer3=出力形式(どんな形で出すか)

で、ここからが本題。出力の「症状」から、壊れてる層を逆引きする表が出てきます。

- 一般論しか返ってこない、浅い、毎回バラバラ → Layer2(手順)が無い

- 長すぎる、形が崩れる、一目で分からない → Layer3(形式)が無い

- トーンや向き先がズレる → Layer1(役割・目的)が弱い

↑ この記事で一番持ち帰ってほしい画面。下の「分ける→数える→比べる→決める」も含めて全部ここに入ってる

これは地味に効きました。

私、AIの出力が微妙なとき、これまでずっと「うーん、なんかダメだな」で止まってたんです。で、なんとなくプロンプトの言い回しをいじって、また投げて、またダメで、を繰り返す。犯人が分からないまま家中を捜索してる状態。

症状から層を特定する、という順番を教わっただけで、この無駄がかなり減りました。

「AIに渡せる形まで分解する」って、結局なんなのか

このスクールの看板は「自分の仕事をAIに渡せる形まで分解する力」なんですね。

言葉としてはかっこいい。でも最初は、で、具体的には何? と思っていました。

第2章の後半でようやく正体が分かりました。分けて、数えて、比べて、決める。 これだけです。

もうひとつ、提案資料の型として「現状把握 → 問題提起 → 解決策提案」も出てきます。


↑ 各ミッションに「実務転用」の欄があって、これが地味に効く


……いや、当たり前じゃん、と思うでしょ。私も思った。

でもですね、実際に「このデータを分析して」というプロンプトを書くとき、この4工程を明示的に書いてる人、どれくらいいますか。私は書いてなかった。「分析して」って書いて、AIが勝手にそれっぽい順番で処理して、なんとなくの結果が返ってきて、それを毎回違う結果だなと思いながら使ってた。

課題では、指定された出力条件を1行ずつ手順に翻訳させられます。「場所ごとに分類する」「頻度と平均を集計する」「水位との相関を見る」「リスクを判定する」って。

やってみて分かったのは、自分の仕事のうち何割かは、そもそも自分の頭の中でも手順になってないということでした。ベテランがなんとなくやってる作業を、AIに渡そうとして初めて「あれ、私これ、どういう順番でやってたんだっけ」となる。

分解できないものは渡せない。渡せないのはAIが悪いんじゃなくて、こっちが言語化してないからだった。

これが看板の意味でした。納得。

私の仕事にそのまま持って帰れたやつ

第2章に、薬草の相談に答えるツールを設計する課題があります。ここで出てくる「フェイルセーフ」の考え方が、いちばん実務に効きました。

素人が使う道具は、間違えたときに安全側に倒れるように作る。塞ぐ場所は2箇所。

- 入口で塞ぐ:危険な領域はそもそも扱わせない(「重症なら提案せず、専門家を呼べと表示しろ」)

- 出口で塞ぐ:知らないことを知ったかぶりさせない(「情報がない症状は『専門家に相談』と答えろ」)

これ、校閲の仕組みにそのまま使えるんですよ。

私がAIに下調べをさせるとき、いちばん怖いのは「知らないのに埋めてくること」です。空欄で返してくれれば人間が調べるのに、それっぽい数字が入ってると、そのまま通ってしまう危険がある。

出口を塞ぐ、つまり「渡した資料に無いことは書くな。無いなら無いと書け」を明示的に命令する。当たり前のようでいて、私、これをちゃんと毎回書いてなかった。書くようになってから、確認しなきゃいけない箇所が目に見えて減りました。

第3章はコンテキスト(AIに渡す材料)の章で、ここもよかった。同じ質問を「文章だけ」「URLを渡す」「手元にしかない記録を渡す」で投げ比べる課題があるんですが、手元にしかない記録を渡したときだけ、他と違う結論が出てくる。一般論とURL参照は、誰がやっても同じものが出てくるんですよね。

自分の仕事で一番強い武器は、整理されてない過去の失敗記録だった、という話。耳が痛い。

気になったところ(ここからは苦言です)

「率直に、改善点も歓迎」と言っていただいたので、遠慮なく。

1.採点の待ち時間が、演出でできている

課題を提出すると「EVALUATING」という画面が出て、パーセンテージがじりじり上がっていきます。かっこいい。かっこいいんですが、3分待っても59%でした。

↑ かっこいいんだけど、これが毎回


で、画面の隅に「スキップ →」があるんですね。押したら即座に結果が出ました

つまり待ち時間の大半は演出です。1回15〜30分の講座で、採点のたびに数分の演出を挟まれるのは、時間を確保して来ている人にはつらい。ストーリーの件と、たぶん根っこは同じです。世界観に引き込みたい気持ちと、限られた時間で学びたい人の都合がぶつかってる。

デフォルトは即表示にして、「演出を見る」を選べるようにするほうが、私は嬉しいです。

2.23個目で、先生が一回倒れた

そして最大の問題がこれ。

40ミッション中23個目を提出したところで、採点が返ってこなくなりました。5分待っても「モノリスが応答を紡いでいます」のまま。

普段はこういう画面です。



嫌な予感がしてページを再読み込みしたら、

進捗が「0 / 32 MISSIONS」「0% RESTORED」になっていました。

↑ そしてこの「接続しています…」から先に進まなくなる。エラーは一切出ない



……え?

さっきまで「23 / 40」だったんですよ。総ミッション数まで40から32に減ってる。ユーザー名の表示も消えて、「おかえりなさい、…。」になってる。スコア一覧も全部空。

ここで幼女部門を司るFJちゃんが「えーん、消えたー」と泣き始めたんですが、ブレインFJちゃんが「待て、まず切り分けろ」と足を止めさせました。ちょうどブラウザを操作させていたAIがいるので、そのまま通信を見てもらったら、こうでした。

- 認証まわりのAPI → 正常に応答している(ログインは生きてる)

- 進捗を取るAPI → 応答が返ってこない(エラーですらない。無言)

エラーを返してくれれば画面に「読み込めませんでした」と出せるんですが、無応答なので画面は何も言えない。それで初期値らしき「0 / 32」を表示し続けてる。おそらくデータが消えたんじゃなくて、読み出せてないだけ。

……という切り分けができたのは、たまたま私がそういうことを調べる仕事の人間で、たまたま横でブラウザを触れるAIが動いていたからです。

普通の受講者だったら? 「今までやってきた学習記録が全部消えた」以外に読みようがない。

技術的な障害そのものは、まあ、起きます。始まったばかりのサービスだし。私が問題だと思うのは、画面が何も言わないことのほうです。学習サービスにとって進捗は資産そのものなので、「読み込めませんでした。記録は失われていません」の一行が出るかどうかで、受講者の心臓の負担が全然違う。

名誉のために書いておくと、この障害は復旧しました。 しばらく待ってから開き直したら、進捗は「23 / 40」に戻っていて、提出した課題もちゃんと保存されていました。データは消えていなかった。読み出せなかっただけです。

ただし、その後も同じ症状が何度か再発しています。ダッシュボードを開くたびに「接続しています…」でしばらく止まる。つまり一度きりの事故ではなく、再現する不具合です。

これは倉知さんにも報告済みです。どのAPIが無応答なのかまで添えて送りました。

3.「最終ミッション」の先が、まだ8本ある

細かい話ですが、これも書いておきます。

第4章の最後のミッションに、こう書いてあります。「全32ミッションの最終ミッション」。

……えっ、32?

ダッシュボードはずっと「40 MISSIONS」と表示しています。しかも第4章を終えた時点で、第5章が丸ごと8本残っている。最終ミッションを終えたのに、まだ8本ある。

たぶん、もともと32本の構成だったものを40本に増やしたときに、教材の文言が一部だけ32のまま残ったんだと思います。ちなみに、さっきの障害でダッシュボードが表示していた「0 / 32」も同じ数字でした。

学習の中身には影響しません。でも受講者側からすると、「最後のはずなのに終わらない」というのは、地味に落ち着かないやつです。

私が32個でやめた理由

第5章の1本目を開いて、そこで止めました。

課題の中身がこうだったからです。

・Google Cloudのプロジェクトを新規作成する

・OAuthクライアント(認証情報)を発行する

・コマンドラインツールを入れて、自分のGoogleドライブとGmailへのアクセスを許可する

・その権限を「許可する/確認を求める/禁止する」の3段階で設計する

課題文の想定時間は150分。うちGoogle Cloudのセットアップだけで50分と書いてあります。

内容としては、むしろ第5章がいちばん実務的だと思います。「新しい人に仕事を任せるとき、成果を決めるのは本人の能力より、どんな環境を用意したか」という書き出しで、必要なものを渡し、触らせないものには線を引く、という話です。これは人を雇う話でもある。よくできた章立てだと思いました。

ただ、体験記を書くために自分のGoogleアカウントに実際の権限を発行するのは、割に合わないと判断しました。仕事で使っているアカウントなので。

発注側も「全40ミッションの修了は必須ではありません」と最初から言っているので、ここで打ち止めにしています。

第4章の話(ここがいちばん実務的だった)

苦言ばかり書いたので、第4章の中身も書いておきます。ここは良かった。

第4章は、AIを「使う」から「仕組みにする」に移る章です。ヒアリングでゴールから逆算する話、業務を工程に分解する話、API・MCP・SKILLという3階建ての話、そして自動化の設計。

いちばん持ち帰れたのは、SKILLの3層でした。

- プロンプト層=どういう手順でやるか

- ツール層=何に繋ぐか

- ナレッジ層=その職場でしか通用しない事情

新人に引き継ぎするとき渡すものと同じです。手順書と、道具とアカウントと、「この取引先は電話が先」みたいな事情。どれが欠けても動けない。

で、面白いのがここから。持ち運べるのはプロンプト層とツール層で、ナレッジ層だけが持ち運べない。

実際に試してみました。作った手順をそのままテーマだけ「AI業界」から「医療業界」に変えて動かしたら、指示文は1文字も変えずに動いたんです。書き換えが必要だったのはナレッジ層だけ。固有名詞の読み方リストと、信頼する情報源のリストの2つでした。

つまり、共通部分は配っても価値が減らない。減らないどころか、配った分だけ自分のナレッジ層が相対的に効いてくる。

私の場合、ナレッジ層にあたるのは「過去に自分が何で外したか」の記録です。表記ゆれで検索が拾えなかった、件数の上限で切れていた、二次記事が但し書きを落としていた。一般的なファクトチェックの手順はAIも知っていますが、私が繰り返しているミスの癖は私の記録にしかない。

自分の武器が、成功のノウハウじゃなくて失敗の記録のほうだった、というのは、ちょっと笑いました。でも納得しています。

で、おすすめできるの?

私みたいに普段から検証を仕事にしてる人間には、第1章は復習でした。
ただね、ファクトチェックってどんな仕事にも必要じゃないですか?

提出した書類や資料などなど間違ってるよって指摘される屈辱!これをね、どこを見たら間違えにくくなって指摘されなくなるか、みんな知っておいたほうがいい。

ただ、第2章以降は別物です。「AIの出力が微妙なとき、どこを直せばいいか分からない」で止まってる人には、症状から原因を逆引きする道具が手に入ります。これは独学だとなかなか体系化できないところ。

そして看板の「自分の仕事をAIに渡せる形まで分解する」は、思っていたよりずっと具体的な訓練でした。分けて、数えて、比べて、決める。自分の仕事をこの4つに割れるかどうか。割れないなら、それはAIのせいじゃない。

章が進むごとに同じことを角度を変えて言ってきます。第2章はプロンプトの3層、第3章はコンテキストの4つの壊れ方、第4章はワークフローのエラー3分類。全部「症状から原因の場所を逆引きする」という同じ型です。しつこいけど、しつこいから身につく。

ちなみに、講座そのものをAIに渡すのも、ちゃんと分解が要りました。「この講座やっといて」では動かない。どのページを開いて、何を読んで、どこを判断して、どのボタンを押すか。それを一回、私が言葉にしないといけなかった。

……それに気づいた時点で、この講座、もう半分くらい効いてる気がします。悔しい。

ブラウザだけで完結して、環境構築もプログラミング知識もいりません。全40ミッションを全部やる必要もない(実際、私は32個でやめました。理由は下に書きます)。

詳細・お問い合わせはTHE MONOLITH(ザ・モノリス)の公式サイトへどうぞ。

以上、みなさんも、AIの出力が微妙なときは「なんかダメ」で止まらずに症状を言語化しましょうっていうお話。あと、進捗が消えても泣く前にネットワークタブを見ましょう。

……で、結局アライグマはどうなったのですか? 誰か教えてください。

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